【21〜16位】1〜2までのサクラ大戦楽曲ランキングベスト30(21〜16)
一つの記事に全部書こうかと思ったがいくら更新してもある時から編集の追記が無効になったので記事を分けることにした
21.夜のサンバ/藤枝あやめ
1のあやめさんのキャラソン。あやめさんと言うよりは殺女(あやめ)さんなのかもしれない。
曲調としてはおしゃれなサンバでありラテン好きの私にはクリティカルヒットしたのだが何故この順位なのかは謎である。ラテンの曲はリズム隊聞いてるだけでイケる。
歌詞一発目から
"あなたを殺め(あやめ)てみせましょうか"
と言っている通りやはりこの歌を歌っているあやめさんは既に心変わりしているのだろうか…
この記事を書いている時点では私はゲーム1しかプレイしていないが、あやめさんはシリーズ屈指の不遇キャラなのではないかと思う。判断は全作をプレイして再度行うとする。
あやめさんに会いに来るために1を再プレイする日が来るかもしれない
20.少年レッド主題歌/李紅蘭
俺はゴージャスああインパクト!?
2で我らが紅蘭演じる戦隊モノ「少年レッド」の主題歌。ゲームでお目にかかるのが楽しみである。
確か全曲集で広井王子が曲と少年レッドのモチーフを言及していた気がするので帰ったら見てみよう。
曲調はわかりやすい昭和戦隊歌謡モノ。鉄腕アトムから始まった系譜だろうか。少年少女合唱団をバックに歌うアレである。
紅蘭の歌声は基本的に紅蘭の役の時の声ではなく"歌声"としてとても艶やかで優しいものであるが、今回はやはり役付き、紅蘭の声で紅蘭の歌が聴けるのである。現時点の私のサクラ楽曲ライブラリの中では貴重な一曲である。
この敵役のマリアと超絶幼い雰囲気を放っているヒロイン?役のサクラがきになる。
19.南風GOGO/桐島カンナ
ここら辺からそれぞれ30回以上は聞いてる曲群になってきます。楽しい。
2のカンナのキャラソン。
曲調はスタンダードなフォークロックのようなアコギのコード引きが気持ちいい夏ロックといった感じ。カンナのキャラソンは全部テンポが良くて聞いててウキウキしますね。2mだぞサボテン!
間奏ではお手本のようなエレキギターソロもありで本当にスタンダードだがサビ前の
"南風そら吹くぞ浮き立つぞ待ってるぜGO"
の上がっていく感じはカタルシス◎。
後はサビのコーラスの
"ワッシュワラフリダァ〜"
みたいなスキャット…?が好き。田中公平はどこまでもハモりとコーラスを大事にしてらっしゃる。
類似曲が判明次第追記する。こういうのなんていうのかまた調べるだろこら
この曲もまた2のゲームでインストを聞くのが楽しみな曲である。
18.東京的休日/李紅蘭
別名花札のテーマ🎴。1の紅蘭のキャラソン。ミニゲームの紅蘭の1on1花札「こいこい」にてバックで流れているインスト版も良い雰囲気を出している。
昭和時代にはチャイナメロディという中国風の雰囲気を出した曲が日本で独自の文化に発展した。さらにそのチャイナメロディに東京を歌う歌を乗せた"東京賛歌"なるものが多く歌われたという。この「東京的休日」はそれらの要素をふんだんに盛り込み、紅蘭に歌わせるにはぴったりの曲に仕上がっている。
私は紅蘭をアニメで知った後にゲームを始め、その後この曲を聞いた時。曲調と歌声の優しさに心を掴まれた。紅蘭の事だからてっきり「メカ万歳」みたいな曲を関西弁で歌うものだと思っていたからだ。
しかし紅蘭の関西弁においては語るべき話がある。
何しろ紅蘭を演じる渕崎ゆり子さんは『ちゃきちゃきの江戸っ子』なのである。関西弁などは全くもって縁がない。紅蘭役を務めるにあたって関西弁の指導が入る。セリフの収録の際、何十回にも渡ったリテイクの末『文字が記号に見えてきた』と話すほどであった。
だが東京でもプロはプロ、試行錯誤を重ねて「紅蘭オリジナル関西弁」が誕生したのであった。
この話この曲に全く関係ないな。
思い切りチャイナなイントロから始まり
"チャ〜〜〜イ〜ナ〜バ〜ッグ〜を〜小〜〜脇にかか〜〜え"
とここではまだ紅蘭の面影のあるような歌が聞こえてくる。
しかしサビになると一転、優しくも芯の通った声と程よいビブラートで東京を讃え歌い上げている。
この曲に使ってる楽器でのチャイナメロディの作り方も勉強したいな。イントロとかラスサビ前に入ってる
"ブゥーンワッ、ブゥーンワッ"
ってのはなんていう楽器なのだろうか。
古き良き東京を思い浮かべたいときは是非聞いていただきたい一曲。
大神はん!!
17.愛しのジャンポール/アイリス
2でのアイリスのキャラソン。アイリスの歌といえば愛しのジャンポールという認識があるように見受けられるが、私は1のキャラソンであるエチュードも同じくらい好きである。サクラ大戦シリーズ全体で考えても認知度は高い方だ。
まずイントロから。最初の音こそギターアルペジオから始まるので最初の1小節半はこっちに気をとられるが、早々にプルを効かせたベースの存在感に耳を奪われる。そこからサビに行くまではベースの独壇場である。ボンボンボンボンボンボンボボベボベボボビ!
正直ベースをここまで鳴らさなくても曲の世界観は完成されていると思うのだが、公平先生は何を思ってゴリゴリベースを入れたのかが気になってしまう。(いや私にとってはとてつもないご褒美であるのだが。)
この曲のジャンルも今の私の知見では一概には表現できないのがまたしても悔やまれるところ。80後半から90年代のJpopにこんなのがあったような印象を受ける。ついでにドラムもサビ前のフィルインとか楽しそう。基本16ビートノリのグルーブ感が良く出ている。
エチュード収録時は本編収録前という事もありまだキャラが定まっていなく歌うのが難しいと西原久美子さんは語っていたようだが、当曲ではアイリス像が確立された上での歌い方をしているのだろうかなどと考えながら聴くと一層楽しめるかもしれない。
歌詞については言及しません!ヒロスィンウォウジさんすみません。
16.エチュード/アイリス
1のアイリスのキャラソン。奇しくもアイリスのキャラソンが連番のランキングとなってしまった。
イントロのアコーディオンでフランスの街並みの雰囲気が漂ってきて(アイリスはフランス人である)心地良く音楽の世界へと誘ってくれる。
リズムも3/4拍子(ワルツのリズム)であり、全体的に異国情緒あふれる構成に仕上がっているのではないだろうか。
大まかに聞き取れる楽器としては、アコーディオン(これアコーディオンだよな?)、ピアノ、ウッドベースである。
この曲は1995〜1996年に製作したと推測するが、広井王子と田中公平が提唱しその後サクラ大戦楽曲のコンセプトとなっている
『美しいメロディを大切にする』
『昭和歌謡に始まる古い雰囲気』
をふんだんに盛り込んでいる初期サクラ楽曲がやはり、私の趣向には全面的に刺さるのであるあーありがとう出会えて嬉しい本当に神さまあやめさんミカエル!?
(日記)
コード進行が語れるようになればなればと思う日々が続く。もっと音楽理論に向き合った感想を書けないものかと。(日記終わり)
この曲での個人的な推しどころを3つ
①1番Aメロ1「恋に恋して恋、嗚呼愛おしい〜」の歌とピアノのユニゾンからのアコーディオンでイントロメロディに戻ってAメロ2に行く前のピアノまで
②サビ前のアコーディオンからサビ終わりまでの緩急
③サビのメロディライン
ここからは酔った勢いで泣きながら書く
①に関して、「嗚呼、愛おしい」までユニゾンしているのだが確かに、「嗚呼、愛おしい」のメロディは一旦沈む。その後のAメロ2につなぐ間のアコーディオンの盛り上がりが私の胸を掻き立てるのである。
②と③は最早同義であるしこれ以上の説明は不要かと思う。それよりもシラフの時にはあまり考えない歌詞に関しての意見を記したい。
サビの歌詞
ジュテームモナムール
もう少し待っていて
大人になってあなたの思う女になりたい
ジュテームモナムール
というのはフランス語で、「愛してるわ、私の愛おしい人」という意味である。
ここはまだいい、フランス語で愛を綴っているのだと。それ以上の印象を受けないが問題はその後だ。
もう少し待っていて
大人になってあなたの思う女になりたい
これほど切ない歌詞がかつて存在したであろうか。いや、恐らくしたのだろうが自分が気づかなかっただけであろう。
正直今自分が認識しているサクラ楽曲の歌詞でダントツの切なさを誇っている。アイリスはゲーム1開始当時9歳であり、作中で誕生日を迎え10歳になる。
だがしかし、10歳になったとて主人公の大神一郎へ並ぶにはとても及ばない。時というものは誰しも平等に与えられるとはよく言うが、個人対個人に関してはその限りでは無いどころか、真逆の意味の"誰しもに与えられる不平等"となり得る訳である。その不条理をこれでもかと表現しているのが当曲エチュードである、とほろ酔い状態の私は鼻水を啜りながら考えるのである。愛しのジャンポールの項でも述べたが、エチュード収録時ではアイリスのキャラが定まっていないのが悩みと西原久美子さんは語っているが、とんでもない。ゲーム1でもアイリスが家出した後、自分が大人になって大神と駆け落ちる夢を見るを見るシーンがある。これほどまでにアイリスの恋心を表現している歌詞は他にないだろう。